プロフィール画像【 9.自然界の真理を解明する 】

いざとなればゼロからすべてを作り上げるのが本物の「専門家」

根上 生也 (横浜国立大学/数学、位相幾何学的グラフ理論)




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■私には何ができるのか、あの時に何ができたのか。根上先生のメッセージを読んで二つの疑問が浮かびました。私はあの日、実家に避難し、ただ暇な時間を過ごすだけでした。ラジオや、電気が通ってからはテレビで情報を得て、この震災が今後どのような意味をもたらすのかと考えるばかりでした。しかし結論が出るはずもなく、また無意味な日常に戻りました。それではいけない、このメッセージを読んでそう感じました。私たちの年齢は将来福島の原発に深く関わっていく年齢です。無意味に過ごしていて、将来何ができるでしょうか?私は日常を変えていきたいです。(中3・女子・S.h.onion)

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■勉強のみならず生きる上で大切なことは、ゼロから自分で全てを作り上げることだということを知って、私は今までの考えを改める必要があると感じた。そのようなことができるために、今は多くの経験を積み努力することが大事だと思った。
震災直後はライフラインが全て停止しとても不便な生活を強いられたが、その中でも協力して生活していくことができた。また津波の被害を受けた沿岸部の方々が生活のほとんどを失いながら自分たちの力で復興をする様子を幾度となくメディアで見た。このことから人間の力強さや知恵の偉大さを感じることができた。私も自分の可能性を信じ、未来を切り開ける人になるために一生懸命生きていきたい。(高2・男子・S.C)

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■私は先生がおっしゃるような「理工系の知識や技術の基礎などをたくさん持っていて技術計算も超高速でやってのける」人を「数学者」だと思っていた。しかし先生の文章を読んで、大切なのは「0からでも自力で自分が直面した問題を打ち破っていく覚悟を持つ」ということだとわかった。数学だけでなく、日本の再生、復興に貢献していると思うと私は数学が好きになる。(高1・男子・T.A)

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■0から全て作り上げる、瞬時に問題を解決できなくても自力で問題を解決しようという覚悟。インターネットの中に全ての答えが用意されていると思っている者が少なくない今、それらの覚悟が必要だと思った。(高2・女子・T.Y)

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■自分が今何ができるかというと何もできません。しかし将来「専門家」になったときに、来て欲しくはないですが、同じような地震が起きた時「力になれるかも」と思いました。まだ将来のことを考えていませんが何かの「専門家」になり、再生と創生をしてみたいと思いました。(中3・男子・黒髭男)

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■私は数学の方への進学を考えていて、根上先生のメッセージに興味を持ちました。本物の「専門家」は、例えばこの震災においては予測できうる事態をもう少し考えることができたのではないでしょうか。少なくとも原発においてですが。(高3・女子・S)