
合理的に解決できない世界観も問う、宗教という観点
島薗 進 (東京大学/宗教学)
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■これを読み思ったことは、「救い」はどこにあるのか、だ。救いは人それぞれが見出してゆくものだろう。その中に宗教は一つの答えとして確かに存在するのだろうと思う。知人に、自信を失っていたが改宗して自信を取り戻したという人がいる。このように私から見ても宗教の力は確かに存在すると思った。救いは人それぞれに確かに存在する。それを見出してほしいと私は思う。(高3・男子・laor)
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■私はキリシタンである遠藤周作の本が好きだが、宗教は人間の考え方に深く結びついていることが読書していてわかった。天災についての考えもキリスト教と神教では大きく違う。その重要な宗教を研究する島薗先生の研究に期待したい。(高1・男子・ありがとう川崎フロンターレ)
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■東日本大震災の救助のため世界や国が団結し、世界中の宗教が日本のために祈るのをみて私は「ああ世界は1つになりつつあるのだな」と思った。人の思いというのはその時の宗教に基づいて形成されるだろう。今それが混じり合い始めているのだ。そこではこれまで以上の広い視野、深い他者理解が必要となる。その一歩として歴史を振り返り、文化や文明を知ることは欠かせない。我々は新たな道を行く者として先人の知恵をかり、積極的に世界に関わらなければならない。(中3・男子・H.N)