
収集したデータのすべてを失った文化人類学者がいた
栗田 博之 (東京外国語大学/文化人類学)
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■フィールドノートをすべて失ってしまったのにも関わらず、諦めずに記憶をたよりに本を執筆したことはすごいと思う。本当にやり遂げたいという気持ちを持たないとできないはず。そんなところを見習いたい。世界の文化を学ぶにはやっぱり現地に行って体感することが重要だと分かった。(高2・男子・K.Y)
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■今僕たちは震災や放射能汚染という逆境にいるけれど、フィールドノートを失った研究者がそのノートをなくしたことで名作と言われる作品を書いたという文を読んで、このような状況の中でも努力することで災い転じて福となすのように前向きに頑張りたいと思った。(高3・男子・S.S)
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■栗田先生のエドマンド・リーチさんの話にとても感銘を受けました。自分の持っていた全ての研究資料を失っても、残された資料とわずかな記憶で一冊の本を書き上げた彼を見ると、たとえなくなったとしても、体一つさえあれば、努力次第で素晴らしい成果が生まれるのだなと思いました。(高2・男子・K.T)
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■エドマンド・リーチがフィールドノートを失ってからの話を「災い転じて福となす」の典型として表していたが、「命の次に大切なもの」を失ってでも頑張れたエドマンド・リーチを見ると、何も失っていない自分はもっともっと頑張れるのではないかと思った。仮に災いが起こってもそれを福にかえることができるという考え方もできると思う。進路実現に向け、さらに頑張っていきたい。(高3・男子・D.F)
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■たとえ収集したデータを失っても、諦めることなく文献資料で補いながら執筆し、出版をした。その出版した物は文化人類学を志す学生の必読書として名声が確立した。決して諦めなければ、結果はあらわれるということがわかった。(高2・男子・CROWN)