
SAVE IBARAKI~機能停止の大学で学生が起こした奇跡
土井 隆義 (筑波大学/社会学)
------------------------------------------
■誰もが生まれてはじめての体験だったと思う。はじめは自分の身を守ることだけ必死だった。だが日が経つにつれ、被害のすさまじさ、今何が起こっているのか、情報がありとあらゆる方法で伝えられていった。宮城県だけではない。メッセージを読んでわかった。あの時日本全体が不安でいっぱいだったのだろう。その中でサイトを自ら立ち上げ、様々な情報を伝え、たくさんの人を助けた学生の方々の行動に私も勇気をもらった。次の事を考えよう。震災のことも、勉強のことも。(高2・女子・T.A)
------------------------------------------
■自分は震災が起こってから何もできなかった。でも今回の若者の話を聞いて自分もこんな若者になりたいと思ったし、ならなければいけないなと思った。言葉は人の命を救えないが、人の心を救うことができる。このことが一番印象に残った。
僕のひぃばあさんや多くの親戚が津波に流され亡くなってしまった。その時僕はとても落ち込み、津波で被害にあった親戚やおじいさんおばあさんに何もすることができなかった。あの時、被災して苦しんでいる方に言葉(声)をかけてあげるだけでもして、心を痛めている方が少しでも元気になるようにと努めるべきであったなと思った。言葉の大切さが良くわかった。(中3・男子・T.O)
------------------------------------------
■私の学校でも同じようなことがあったので先生の意見に共感できる。「言葉は人の心を救うことができる」。私も言葉は発することにより力となるのだと思う。震災の時「大丈夫ですか?」と、近所の方を心配するこの言葉によって、私たち宮城県は一つになったのではないだろうか。大地震が起きている時、家には私と妹しかいなかった。マンションだったので揺れが激しく玄関の外に出て妹を守るのに必死だった。すると隣の家のお母さんが私と妹を包むように守ってくれたのだ。それから隣の家の方に会うたびに挨拶をするようになり、マンションの住民がさらに親しくなったように思う。確かに大地震は怖いし、被害も大きいが、この災難がなかったら気づけなかったことに今回気づけた人は多いのではないだろうか。(高2・女子・A.S)
------------------------------------------
■同じ被災地だというのに、ただただ目の前の状況を理解できずにいた私と違って、被災者であるにもかかわらず、他人を思いやってすぐに行動していた人たちがいたなんて、すばらしいと思った。確かに言葉は命を救うことはできないけれど、その言葉がネットに流れるだけでたくさんの人の心を救えるのであれば、自分にも人を救うということが実際にできるのではないかと思った。(高1・女子・S.A)
------------------------------------------
■私があの地震にあったとき、私はその惨状を、というよりその後津波によってもたらされた惨劇を想像も理解もしていませんでした。理解する頃には家族の安否を確認したり、嘘か本当かもわからない情報に踊らされたりで、自ら何も行動を起こせずにいました。学生さんと10歳も20歳も違うわけではないのだから、私だってこのような行動ができると改めて感じさせられました。(高2・女子・E.K)
------------------------------------------
■東日本大震災で人々は「言葉を失った」状態になったものの、学生が先陣をきってネット上にサイトを開設することで多くの人々の役に立ったことに、私は素晴らしさを感じました。言葉だけでは命は救えないけれど、心は救うことができるということに言葉の大きな力を感じることができました。(高1・男子・R.S)
------------------------------------------
■「言葉は人の命を救うことはできないけど、人の心を救うことはできる」というところが印象に残った。学生たちがすばやく行動してサイトを作ったお陰で、助かった人がたくさんいると思うとすごいと思った。行動力と状況判断力がすばやくできるようになって自分も人の役に立てるようになりたいと思った。(高2・女子・かほにゃん)
------------------------------------------
■地震があった中でも素早い行動で人々を助けていった学生たちは素晴らしいと思った。安否を確認するために自分たちでサイトをつくるなど学生だからできることだと思った。この学生たちのお陰で命だけでなく心も救われたんだと思う。自分もこのような震災があっても落ち着いて対応でき多くの人を救えるような人間になりたい。(高2・男子・B★RS)
------------------------------------------
■茨城は液状化がひどく筑波大も大きな被害を受けたと聞いています。明日の食料を買いに並んでいたとき、こんな活動を同じ被災者なのにしていたんだと驚きました。もしまたこのようなことがあればボランティアなんかをし、役に立ちたいと思い、しかし二度と起きてほしくないとも考えました。(中3・男子・Rashbear)
------------------------------------------
■地震後の研究室の光景が、私の家の状況と重なり、当時を思い出した。数日後には私の高校の先輩も安否確認サイトを作ってくださり、皆で情報交換等した。ネットの強さ、先輩方の行動の早さを感じ、また土井先生のメッセージを読んで、どこの地域でも皆やろうとすることは同じなのだなと感じた。(高2・女子・M.A)
------------------------------------------
■自分も地震体験しました。自分の身近でも安否確認サイトができ、それのお陰でみんなの安否を確認できました。人間はみんなで協力すれば、どんな苦労も乗り越えられることがわかりました。(高2・男子・W.S)
------------------------------------------
■今回の地震でやっぱり携帯やネットのありがたみを感じました。ネット上で安否を確認するのは私の高校でもあって、実際に友人の安否が確認でき、もしもなかったらとても大変だったと思いました。(高2・男子・S.N)